で、心配した通りのひどい結果な件


 先日、新貸金業法の上限金利規制の影響で消費者金融から借りられなくなった人が、ヤミ金融に流れているのではないかということを述べたが、実際に地方でこういうことになってるようだ。

クローズアップ現代(NHK総合):4月8日(火)ヤミ金融が地方を狙う

 2月、熊本県人吉市で、多重債務に陥った市の職員が生活保護者名簿を闇金業者に流すという事件が発覚した。今地方では、生活苦で借りた一度の借金から多重債務に陥るケースが後を絶たず、中でも生活保護者は、現金収入が確実に見込める貸し先として闇金が目をつけている。地方が特に狙われている背景には、"噂を恐れる閉鎖性"、"法律の専門家の不在"といった事情にともなう"情報格差"がある。「過疎地派遣弁護士」の活動を通じて、解決の道筋を探る。【スタジオゲスト:國弘正樹さん(弁護士)】

 
 番組冒頭でも、「グレーゾーン金利が規制されるのを見越して、消費者金融の審査が厳しくなり、ヤミ金融から借りざるを得なくなった」云々と言っていたものの、あくまでも、悪徳ヤミ金融業者が、あわれな地方の生保受給者を食い物にしているというスタンス。
 だーかーらー、悪徳業者がのさばるような制度にしたのが悪いのだ、となぜ言わん。結局「地方の苦境&献身的なボランティア(ここでは弁護士)」というお決まりの図式なんだな。
 そもそも、上限金利なんてもんさえなければ、みんなリスクに応じた適正な金利で貸し借りできるから、悪徳業者などいなくなる。そうすりゃ若手弁護士をこんな田舎に島流しせんでも済むのにね。