無題→経済成長にたちはだかる壁(追記あり)

脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる

脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる

今読んでるところ。雨宮処凛「かりん」で一発変換されて驚く。無意識に辞書に登録してたのか?)ってまったく評価してなかったけど、かなり柔軟なアタマのある人のようだ。それにご本人の立場的にも、こういう本を出すのはそれなりに勇気はいっただろう。飯田先生から経済学の薫陶?を受けた今後は期待できるかもしれない。運動の戦術上、いきなり主張内容が変わる事は無いだろうが。
読み終えたら、なんか書くかも。


経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)

経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)

日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)

日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)

この2冊も飯田先生がかかわってるが、面白かった。経済学まったくわかりませんな人向けの本だが、相当勉強している人でもいろいろ気付かされるんじゃないかと思う。「経済っぽい」話ってやっぱり、経済学わかりませんな人とすることのほうが多いわけで、そういうときの議論とか説得のしかたとしてね。
半端な経済学徒のぼくにとってももちろん役立っていて、さきの選挙期間中は民主党の政策について親族とかからいろいろ聞かれたんだけど、いつものように「それ間違い、以上」みたくならずに説明できたような気がする。

2009/10/17追記

上記3冊に共通するのは、日本において、せめて世界標準のまっとうな経済政策を実現する上でもっとも大きな壁というか敵になるのは日本的世間というか、その主な構成要素である草の根新自由主義*1みたいなものだなということ。そしてこれはジレンマなんだけど、そうした意識が現在多数派である中流層*2のなかに根強くあるために政治的な動員が恐ろしく困難になってるってことだろうか。もちろん、そのジレンマを何とかしたいというのがこれらの企画の意図するところなんだろうけど。

*1:自己責任論=要するに失業する奴は努力が足りない、俺は(実は運が良かっただけかもしれないのに)努力したから、みたいな

*2:中高年層といってしまっても良いのかな