いまさら国政に出るなとは言えないでしょ

 失言を重ねて国土交通相引責辞任した中山成彬衆院議員(65)=宮崎1区=が次期衆院選への不出馬を正式表明した4日、宮崎県民の関心はもはや中山氏にはなく、東国原英夫知事(51)が出馬するのかどうかの1点に絞られた。昨年1月、「既成政党とのしがらみを断つ」と宣言して圧倒的支持を集めてから1年9カ月。県民からは「もう少し県政で頑張ってほしい」「知事の仕事を途中で投げ出すのか」と出馬見送りを求める声が相次いだ。


QUOTE ▶ gooニュース:西日本新聞 | 宮崎1区 東国原氏擁立論 “そのまんま知事でいて” 県民は反対一色 「県政混乱」「投げ出すな」


 東国原氏は、県知事選のときから国政出たい出たいってのが見え見えだったでしょ。宮崎県民はそういう人物を知事に選んだんだから、今になって国政に出るなというのはお門違いでは。
 県を「活性化」したいなら、国からカネ引っ張ってきて道路でもムダ……もといダムでも作るしかないんだから、「宮崎のために国政に出る」というのは、一応筋は通っていないこともないような気がする。てゆーか分権なんぞで飯が食えるかってんだ。


 東国原氏が「勝てる候補」である以上(それは比例九州ブロック全体の集票にも直結する)、自民党からおいしい交換条件を引き出すことだってできるかもしれない。
 ひとつ心配なのは、自民党が野党に転落してしまうかもしれないってことか。でも先日のこのエントリで書いたように、麻生総理が、「権力の源泉」たる解散権を正しく行使すれば、自公で過半数穫れないまでも与党に残れる可能性は高い。


 それにしても、この人はツキがあるね。県知事になったときも汚職で前任者が辞めたおかげだったし、で、今回の中山氏でしょ。