「コネ+カネで公務員」なんて昔からあったし、とくべつ問題にもされてなかったんじゃね?


大分教育汚職—教え子に何と説明する(asahi.com 社説)

 教員に採用されるのも管理職になるのも、金次第ということなのか。大分県で次々に出てくる教育界の腐敗ぶりには、あいた口がふさがらない。
 小学校長らが自分の子を採用するよう県教育委員会の幹部らに頼み、現金や金券を贈る。幹部は採用試験で得点を水増しする。

 あいた口がふさがらないって、わざとらしいにもほどがあるだろ。ぼくの田舎じゃ、「市役所に入るのに、コネ+200万必要」なんてことは小学生でも知ってることだった。ただしこれはぼくの子供時分のことで昔の話。いまや世相は一変し、地方じゃお役所こそが就職先としてもっとも安定していて、しばしばもっとも規模も大きく高給が望める企業だったりする。学校も同じだ。
 だからみんな「正直者が馬鹿をみる」とかやたら怒ってるけど、わが子のこととなれば嬉々としてカネを払うわけだ。議員に口利きを頼むのも平気(役人バッシングは都市部住民特有のものだろう)。田舎にいるときはそういうのを散々見せられてきた。ていうかぼく自身、もう少し人付き合いとかできる人間だったら同じことやってたかも。
 チャンスがあれば人間誰しもコネだカネだという誘惑に負けるのだから、やりたくてもやれなくするしかないわけですが、ペナルティを重くするとか、そもそも田舎の名士にすぎない教委とかが地元の最有力企業の人事権を握ってるのがおかしいなんて声もそのうち出てくるんじゃないか。その独立性が日銀とおなじく関東軍みたいだと。

 まあ、田舎の県の教員採用試験の倍率が10倍とかいうのが一番おかしいんだよ。デフレ不況で民間企業がろくでもないことになってるから公務員に人気が集中してるだけで、民間の給与がまともに伸びてれば、こんなこと誰も問題にしないんじゃないか。昔は「でもしか先生」なんて言葉があったぐらいなんだからさ。箸にも棒にもひっかからないようなボンクラをコネとカネでなんとか役場に押し込むくらいのイメージだったんじゃないかな。それを都市部の民間企業に行ったやつらが生暖かく見守るみたいな。「ま、お前もがんばれよwww」ってね。