サンプロを久々に観たら


テレビ朝日|サンデープロジェクト 2008.7.13

テレビ初対決 自民・与謝野vs民主・長妻 どうする財政 どうなる後期高齢者医療

 日本の財政は「火の車」だ。大雑把にいえば、毎年50兆円ほどしか収入がないのに、80兆円以上使っていることになる。差額の30兆円は借金として積み重なっていく。借金を減らすには、収入を増やすか、支出を減らすしかない。ムダはどこまで削れるのか? 自民党きっての政策通、与謝野氏と、国の無駄遣いを追及してきた民主党の長妻氏がテレビ初対決だ! さらに、後期高齢者問題についても、どこが問題なのかを徹底討論! 自民と民主の2大論客が真っ向勝負だ!
≪出演≫ 与謝野 馨(前官房長官)/長妻 昭(民主党NC年金担当大臣)

 攻める長妻に対し、与謝野は防戦一方という感じの対論だった。ぼくは、はっきり言って長妻氏も嫌いだが、それにしても与謝野って人は、なんでああ感じ悪いのかな。霞ヶ関埋蔵金特別会計とかで長妻氏が切り込むと、「無駄遣いというが、家計に例えればある支出が必要か否かは、見る人によってちがう。だからムダな支出はない」だって。さも、俺様が正解を教えてやると言わんばかりのゴーマンな態度に見えた。
 ぼくは、この人が埋蔵金を否定したり、消費税アップを唱えたり、インタゲを悪魔呼ばわりするのは、本来の意味での確信犯ではないかと疑ってきたが、今日の口ぶりや身振りから、本当に己を正義と信じているように見えた。体調は良くなさそうに見えたが、国民のため、国家のために命に代えても自分の信念を実現しようと思っているのだろうか。
 地獄への道は善意で敷き詰められている、というが、与謝野氏の信じる正義が現実になれば、まさに地獄だ。消費税一つとっても、前回1997年に上げたときも、景気の腰を折り、山一証券が潰れるほどの惨状が繰り広げられたのを忘れたのか。
 ぼくは、与謝野氏の選挙区に住んでいるので、次の総選挙では対立候補に入れざるを得ない。たかが一票だけどね。対立候補……海江田万里に、又吉イエスかよ……orz

霞が関に対抗! 官僚国家日本を変える脱藩官僚の会 今、明かす官僚主導の手口

 官僚国家日本の政治行政を国民の手にだっかん(奪還・脱官)するとして、元官僚が立ち上がろうとしている。「官僚国家日本を変える元官僚の会」略して脱藩官僚の会だ。官僚の世界には、「霞が関文学」とまでいわれる民間人には正確に理解し難い官僚用語が蔓延している。脱藩官僚の会では、多くの政治家は政治主導といいながら、実際には官僚の手のひらで踊っているにすぎないとみている。これを打破するために、手の内を知り尽くした元官僚が、官僚の仕掛けるワナを見破って、世論にアピールしていくという。将来的には、霞が関に対抗しうるシンクタンクを目指すという。秋にも正式に発足する「脱藩官僚の会」発起人4人に、田原総一朗霞が関の様々なワナを聞き出す!
≪出演≫ 江田けんじ衆院議員・元通産省)/高橋洋一東洋大学教授・元財務省)/上山信一(慶応大学教授・元運輸省)/岸 博幸(慶応大学院教授・元通産省

 国会議員でもある江田けんじ氏を除くと、ほかの3人はやっぱりお役人だなぁ、という感じだった。法案の文言を微妙に変えて骨抜きにする官僚一流の手口を例を挙げて説明しようとするんだが、これがわかりにくい。
 細かくは覚えてないけど、道路財源の一般財源化についての閣議決定を実例に「当初の文案から句読点を除くことによって、一般財源化という言葉の解釈を変えてしまうこともできうる……」とかなんとか、正確ではあるんだけど、実にまどろっこしい。たまりかねた江田氏が割り込んで「要するに一般財源化しないってことだろ」と噛み砕いた説明を付け加えてた。
 このお役人特有と思われるまどろっこしさは、高橋洋一さんですらその気があった。さいきん出版した著書は面白くてわかりやすかったけど、あれはきっと編集者の功績なんだろうね。