いいから全部燃やしちゃえよ

 
 東京では、プラスチックが不燃ゴミから可燃ゴミに変わった。動機としては、埋め立ててたらあっという間に埋め立て地が満杯になってしまうからだろうね。
 東京の焼却施設は性能がいいので、プラスチックも余裕で燃やせる。ていうか、プラスチックと言わず、ペットボトルも燃やせばいいのにと思う。どうせリサイクルなんか絵に描いた餅、パフュームには悪いがw。容器リサイクル法じたいが、ペットボトルを「回収して、リサイクル可能な状態にする」ことしか義務づけていない。洗浄・粉砕(溶解?)したその先は誰も見ちゃいない。

容器包装リサイクル法とは?(財団法人容器包装リサイクル協会)

再商品化義務総量=当該年度に、特定事業者が再商品化を行うことを義務付けられる量の総量。この総量は環境省がまとめた分別収集計画量と、主務省が定めた再商品化計画量のいずれか少ない方に特定事業者責任比率をかけて得られる。この再商品化義務総量に基づき、個々の特定事業者が義務を果たさなければならない量が決まってくる。

分別収集計画量(分別収集見込み量ともいう)=各個別市町村が計画した各年度の分別収集計画量を、年度ごとに環境省が公表する数値。5ヶ年計画で策定され、その数値は3年ごとに見直しが行われる。

再商品化計画量(再商品化可能量あるいは再商品化見込み量ともいう)=各年度において再商品化がされる量の見込みのこと。国内で、当該年度に再商品化が可能と考えられる施設における設備能力の総量で、3年ごとに主務省庁が5年を一期とする計画(再商品化計画)を定める。

特定事業者責任比率=再商品化義務総量のうち、特定事業者が再商品化すべき量の占める比率で、年度ごとに国が定める。

 この財団法人が、リサイクルすべき分量を勝手に決めて、それを前提として再商品化される「見込み量」が設定され、その分量に対して排出事業者が、カネを「財団に」払う。お手盛りといってもいい。リサイクル費用をすこしでも負担したくないメーカーと、自己満足したいだけの環境派と、容器リサイクル法がらみの天下り先を作りたい役所の思惑がからみあった結果こんなゆがんだ状況を産みだしている。

 この図を見ると、商品にリサイクル費用が転嫁されているのに、消費者はせっせと分別やリサイクルに努めているという図式になってしまっている。まさに消費者は、製造企業に楽させるために頑張って、いい面の皮というわけだ。


 あの鬱陶しい分別ゴミ回収なんか止めてしまえばいい。なんて言うと、良識ある皆様から非難轟々だろうな。でも、皆が毎回毎回、あんなに複雑で面倒な分別をしてくれると期待するほうがおかしい。たぶん分別の仕方を理解させることさえ困難だ。ぼくだってわかんないよ、あんなもん。現にゴミ袋を開けてみれば、燃えるのも燃えないのもごちゃごちゃだろ。
 ゴミ分別は、サルでもわかるレベルにしないと実行できないと思ったほうがいい。でなきゃぜんぶ燃やしちゃえよ。燃やすのがマズいというなら、初めからつくらないことだ。ペットボトルも発砲スチロールもぜんぶ禁止。燃えるゴミと、資源ゴミの2種類しか出ないようにする。リサイクルの手間を消費者に被せるのではなく、メーカーの側でなんとかすべき。というより、そうでないと循環型社会なんか実現不可能だと思う。