新銀行東京だけど、信用保証協会のアレと何が違うの?

社説:新銀行東京出資 知事や議会はどう責任取る ▷▷▶毎日jp
 資本金の大半を都が出資している「都営銀行」の問題が解決するわけではない。石原都知事を含めて経営責任の所在が十分に掘り下げられていない上、銀行の存在そのものも問われている。経営が改善しても、広く地域の中堅・中小企業の資金ニーズに応えるという役目は放棄の方向にあるのだ。
(中略)
 約85%もの株式を保有し、役員にも都出身者が名を連ねている以上、都には経営監視を怠った責任がある。

 無担保、無保証で中小企業に貸すのは、事実上、都の保証ということだろう。その意味で、わずか1年で1000億の焦げ付きを出した、信用保証協会の融資とどこが違うのか。もともと利益などあがるはずのない慈善事業に近いものなのだ。
 石原都知事と、おそらくは地元への融資で知事を煽った与党の責任は重大だが、貸し倒れ必至の企業にも無担保・無保証で貸せと要求したのは誰だろうか。石原氏に責任があるとすれば、はじめから堂々と「こんなものは慈善なんだよ、慈善」と言わなかったことか。言えるわきゃないが。
 追加出資を通そうとしているのは、3年後なら、どっかに引き受けさせる見込みがあるということだろうか。例の外形標準課税で、銀行業界ではおそらく蛇蝎のごとく嫌われている石原氏だからやっぱり難しいのではという気がする。ひょっとしてひょっとするとだが、3年後といえば、3期目が終わる頃だから、自分が引退して猪瀬副知事に禅譲した後なら、特定の銀行との銀行と手打ちも可能と踏んでいる? とすれば、1000億で清算よりは、400億出資のほうがマシなのか?


(3/28未明・追記)うつの人間はやたら朝早く目が覚めるので、こんな時間になる。すなふきんさんがこのように書いておられるので、スターを献上。さらにトラバ。