円高は日本の自業自得

ドル100円突破 景気を直撃する円の急騰(3月14日付・読売社説)
 ドルは、欧州単位通貨のユーロやアジア通貨などに対しても大幅に下落した。ユーロは対ドルで最高値水準にあり、「ドル全面安」の様相を呈している。サブプライムローン問題が深刻化し、米国経済の景気後退懸念が一段と高まっている。不安に駆られた投資家が、ドル売りを加速しているようだ。一方で、原油価格は1バレル=110ドルを突破し、さらに上昇する勢いを示している。金融市場が極めて不安定なため、ドル資産を原油や金などの現物商品へ逃避させている実態がうかがえる。
 米連邦準備制度理事会FRB)など、米欧の五つの中央銀行が大規模な資金供給の拡大を決めたことで、連鎖株安が一服し、不安心理が沈静化したかに見えた。しかし、市場は「一時しのぎ」としか受け止めず、弱気ムードが再燃した。13日の東京株式市場の株価は、円急騰が嫌気され、大幅に下落した。ニューヨーク市場などの株価も不安定な動きが続いている。

 為替ってのは基本的に2国の通貨量の差で決まるもんだろ。ということは、今の円高ドル安は、引き締め的なこれまでの日銀と緩和的なFRBの金融政策の結果にすぎない。FRBが20兆だか突っ込んだんだから、こっちも目一杯通貨供給しなきゃ通貨が騰がるのは当たり前なんじゃね。ユーロが高いのも同じ理由。ECBの場合は、政策手段に法的なタガを嵌められてるせいだが、日銀にそんなものはないんだから、今回円が騰がったうち相当分が、日銀の責任なんじゃねえの。