高校生の性交経験率と就職内定率のデータを重ねてみた


以前に書いたエントリで、不況が深まれば深まるほど高校生の性交経験率が上昇してるっぽい、つまり、世の中不況で好条件の就職が期待できないと、頑張って就活しよう(3年生の場合)とか、勉強して良い成績とろう(1、2年生の場合)とか、「やらなきゃいけないこと」が無くなって、遊ぶにしても金はないし(不景気だからね)、じゃセックスでもするか、となってしまうんだろうね、というふうに結論づけた。*1


そのエントリでは、東京都の高校生へのアンケート調査結果を単純に時系列のグラフにしたものを載せただけで、景気変動データについては「だよね〜」ですませてしまっていた。が、昨年末に文科省から全国の高卒者就職内定率のデータが発表されていて、そこに過去のデータも掲載されていたので、これまた単純に重ね合わせてみたのが以下の図。

全国高校卒業予定者の10月時点就職内定率と、東京都の高校生性交経験率
※縦軸は%、横軸は暦年



うん、きれーに反比例してるね。就職内定率に関しては該当年の10月時点における実績で、おそらくはこの数字の多寡でもって高校生たちの「今年の就活ってどうよ」という評価は定まると思われる。実際に就職活動をした3年生たちは言うに及ばず、1、2年生たちも翌年翌々年の就職戦線をある程度占うことができるだろう。
唯一、2008年のみが内定率、性交経験率ともに上昇傾向となっているが、2005年〜2008年にかけては、団塊世代の定年退職とこれまで新卒採用を絞り続けた反動で例外的に新卒の就職状況が良くなるという特殊要因のためで、翌年からは急激に厳しくなるだろうと皆が当時から予想していた。実際翌2009年10月の内定率は55.2%と激減していて、これは2008年時、高3生に比べ、高1、2生の性交経験率の上昇が急激なことをよく説明できる。*2

*1:逆に景気がよければ、就職活動を頑張れば頑張るほど(3年生)、よく勉強していい成績をとればとるほど(1、2年生)、より好条件の就職が期待できる。そんなときに異性にうつつを抜かしてたらせっかくのチャンスを逃してしまう、と考えることだろうってこと。

*2:メディア上においてすら「来年からは就職厳しいぞう」とか、さかんに喧伝されていたので、それを聞かされた1、2年生たちが、おおいに意気沮喪したことは想像に難くない。