とっくの昔に「国内感染早期」だったんだな


にもかかわらず、空港での水際対策が大報道され、「感染者発見!」→「ふつうのA香港型でした(ホッ)」、「発見!」→「ふつうの(ry(ナーンダ)」、「発見!」→「……(マタカ)」という狼少年的なパターンが何度かくりかえされるうち、関心もうすれてしまっていたね。メディアも一応インフルのことをとりあげながらも、「もうその話題は終わった」感が蔓延しつつあったところへ、いきなり「国内初感染」から一両日で100人以上も感染者が出てきたということは、あきらかに戦力の逐次投入というか、警戒レベルの引き上げ時期で後手に回ってしまったってことではないの。
最初の国内感染が神戸の高校生だったってのも、たまたま高校生にうつったというより、「神戸の」「高校生」だったからこそ、近所の大阪で「たまたま」水際の検疫にひっかかった人が出て「まさか」と思って注意して見たら……、ということだったように思える。一見これは水際対策の効果にみえるが、そうではなく、あのパフォーマンス過剰気味の厚労省のせいで、むしろ現場の対応が遅れた可能性がある。結果論でいってしまえば、一週間はやく学校閉鎖していればってことだ。


子供の学校で蔓延してしまえば、子供の親からさらに大人のなかへも広がっていくのはさけられないだろう。「国内感染早期」が「国内感染中期(っていうのかどうか知らんが)」にひき上がるのも時間の問題か。「早期」で食い止められる可能性がないのに、なんのために「早期」なんて段階があるんだかわからない。学校ならまだいいが、「会社閉鎖」などできないよ。
不幸中の幸いというか、毒性は弱いらしい*1ので、こんどの苦い経験(になると思う)をこれからに生かすしかない。鳥インフルが来てしまったときに「どう被害を最小限にするか」が重要。「水際で食い止める」ではなく。


あと、テレ朝だったか、感染者の家族に直接インタビューしてたみたいだけど、あんなことしてたらインタビュアーからまた感染が広がるよ。せめて電話取材にするとかできなかったのか。

追記(5/18深夜)

あと一週間はやく学校閉鎖していれば、と書いたけど、兵庫・大阪での感染原因とされるバレーの大会は5/3から5/5までの期間で行われたらしい。となると一週間ではなく二週間はやくしなくてはならないかとも思ったが、そうでもない。今から二週間前の連休前に対応できていればなおよかった、という程度か。成田と新千歳で機内検疫が始まったのが4/29なので、5/3〜5のバレー大会の時期は「まだ大丈夫だろう」という雰囲気だったんだろうなぁ。

追記(5/19)

 方々で既出だけど、とっくに国内感染期だったということは、現在は感染拡大期に入っているということだね。 

*1:とはいっても、広く蔓延するほど、強毒性に変異するリスクは高くはなるよね。程度はともかく。