満員電車をなくせば、痴漢も痴漢冤罪も簡単に解決できるだろ?


 てゆうか、なんで誰も言わないのか不思議でならない。毎朝毎夕あのすし詰め状態の車内だから、本当の痴漢も犯行をやりやすいし、本当は痴漢ではない男性もはずみで触ってしまうかもしれないし、女性の側もいろんな意味で勘違いしやすい。もっと言えば痴漢の濡れ衣を着せてカモってやろうという卑劣極まりない輩まで現れるわけだ。

 那須弘平裁判官は「被害証言を補強する証拠がない場合、格別に厳しい点検が不可欠」と強調するが、反対意見の堀籠幸男裁判官は「被害証言の信用性否定は実情無視」と指摘する。ある検察幹部も「(多数意見のように)被害証言以外の証拠が必要となれば、痴漢は起訴できない」と反対意見に同調する。
 警視庁が08年に把握した電車内の痴漢件数は1845件。犯罪の性質上、泣き寝入りするケースも多い。卑劣な犯罪への強い姿勢を望む声と、証拠収集の難しさの中で、捜査現場の苦悩が続くだろう。


痴漢:最高裁が逆転無罪 満員電車の被害証言、補強求める | 毎日.jp(毎日新聞)


 痴漢関連の事件が報道されるたび、マスコミはじめ、警察や鉄道会社までが「痴漢撲滅」キャンペーンを繰り広げる。上記の事件でも、証拠収集が難しいとかごちゃごちゃ言ってるけど、そりゃ満員電車なんだから当たり前だよ。それが難しいからこれまでも、常習犯をなかなか逮捕できなかったり、冤罪をつくったりしてきたわけだろう。
 そもそもの根本原因である「満員電車」という要素をだれも問題にしてないんじゃないか。たしか、山手線だか中央線だかのラッシュアワーの模様を映した動画が海外で「クレイジー」だってことで注目されたことがあったけど、乗客を車内に押し込むアルバイトが成立するなんて状況は異常だと思うよ。ぼくは、満員どころかちょっと混んでるくらいでも電車に乗るのが嫌になるけど、相当図太い人だって身動きもできない状態で何十分も通勤したら会社につくまえに結構疲れてしまうだろう。痴漢や痴漢冤罪以前に社会全体の生産性も下げてるんじゃないのか。
 満員電車をなくす方法なんていくらでもあるよ。すべての企業にフレックスタイムを法的に義務づけるのは簡単でしょ。いまや不況の真っただ中で企業は生産調整迫られてるわけだし。学校関係だって交代で授業開始を一コマ分ずらすくらいなんとかなると思うけどね。電車が本当に混むのは正味で30分から長くて1時間だから、ちょっと乗る時間をずらすだけで十分混雑は緩和できるだろう。
 まるでモグラ叩きのごとく痴漢をちまちまと捕まえるより、痴漢がやりやすい環境そのものを消してしまうのが本筋だと思うよ。まあ痴漢ってのは多分病気だから、やる奴はどこか場所を移してでもやろうとするだろうけど、それはまた別の話。