民主党は庶民と中小企業の敵で、金持ちと大企業の味方だな

暗黒卿が「財政政策による景気刺激は1回限りで借金が残るだけであり金融政策でやった方がいい」という意味の発言をしたところ、枝野議員は「財政政策に効果がないのは同意だが、金融緩和はバブルを生むだけだ。それより、銀行の預金金利を上げるべき」と発言。
暗黒卿も呆れて「今、テレビで流れちゃったけど、見た人はかなりびっくりしてると思う。預金金利を上げて景気回復するなんてことはありえない。こういう発言が出るようじゃ民主党はまだまだだ」
社民党の辻元議員も金利上げろと言っていた。
こんな人達呼んでもまともな議論になるわけがない。後半、暗黒卿はほとんど発言せず。
日銀総裁人事のときにも思ったが、民主党には絶対に投票しちゃダメだ。こんなに頭が腐ってるとは思わなかった。


QUOTE ▶ kmoriのネタままプログラミング日記 | 朝生

前に《もし、次の総選挙で民主党政権になったら》というエントリで、民主党鳩山由紀夫氏のメルマガをとりあげたけれど、この人たちの経済オンチは隅々まで蔓延しているらしい。まったくこいつらは……という話ならわざわざぼくまでが、つたない文章で批判することもない。あえて問題にしたいのは暗黒卿こと高橋洋一氏の反論部分だ。


もちろん放映を観たわけじゃないので断言はできないが、たぶん高橋氏の表情は┐(´ー`)┌ヤレヤレという、さも見下した感じに視聴者には見えたと思うんだよね。それはkmoriさんの「呆れて」という描写にも表れていると思う。
視聴者の目を意識するなら(テレビに出る以上それは当たり前だ)、ここは「何言ってんですか!」とマジに憤ってみせておいて「金利を上げたりしたら、住宅ローンかかえた家庭や銀行に借りてる中小企業の人たちみんなに恨まれますよ」「民主党は金持ちの味方ですか!?」とでも批難してやるべきだった。もし高橋さんがこの種の発言をしていたならごめんなさいだが、そうだとしても┐(´ー`)┌ヤレヤレみたいな感じは、おくびにも出してはいけなかったと思う。
そういう意味では、民主党の枝野氏、社民党の辻元氏のほうが視聴者の顔が見えている。経済学的にはトンデモだったとしてもね。


議論に勝つというのは、相手を言い負かすことではなく、オーディエンスを味方につけることだと思う。高橋さんなどの著名な専門家からネットリフレ派まで、金融政策を重視する立場のすべての人は、今の政府の経済政策を転換させなければならないと考えているはずだ。だったら、┐(´ー`)┌ヤレヤレではなく、あえてベタになろうとも、たとえ厳密には理論的に間違っていようとも一般人を納得させられる政治的な演出をすべきだ。
知識人と一般大衆の関係は、帝政ロシアのころのナロードニキ農奴、日本なら成田闘争サヨク運動家と農民の例からもあきらかなように、知識人がいくら「啓蒙」しようとしても、人間誰しも自分より頭のいいやつには嫉妬心を抱くもので、とにかく難しいことなんだから。ぼくみたいな落ちこぼれ経済学徒ですら、他人とその手の話をするときはよっぽど用心しないと反感を持たれてしまう。


以前はぼくも民主党が政権とったら大変なことになると思っていた。でも、代わりになるのが(あの後藤田正純氏とかがいる)自民党しかない以上、すこしでも世間をリフレ容認の方向へ(啓蒙ではなく)誘導し、政治家を説得し、選挙によってすこしでも権力バランスをリフレ政策が実現しやすい形に調整する努力をしなければならないと思う。ぼくなんぞと違う、本物の知識人であるリフレ派の人々には、なおさらそうする責任がある。┐(´ー`)┌ヤレヤレみたいな態度は、「おれだけはわかってる」的ないけ好かない、ある意味時代遅れのサヨクと同じだと思われても仕方ないんじゃないか。

追記

後藤田正純氏については、このエントリで書いた。元になった日経ビジネスのこの記事での発言内容はかなり香ばしい。

廉価販売を規制すれば、ものの値段は上がる。これは一時的には、消費者に不利かもしれない。しかし、消費者が安いものを買うのは、家計が苦しいから。家計が苦しいのは、中小企業が大企業からダンピングさせられたり、過当競争で会社の業績が落ち込み、人件費を削られるから。家計が苦しいから、安くしないと売れない。こうしたデフレスパイラルに陥ったままにしないためにも、政府が適切な価格を導く政策を上手にしないといけない。


QUOTE ▶ 日経ビジネスonline | 「規制緩和論者はもう、かなり少数派」:後藤田正純・衆議院議員が語る「消費者庁」構想

そのうえこの後藤田氏、「インフレ政策は悪魔的」発言の与謝野馨氏の腹心だというから恐ろしい。自民でも民主でもどっちもどっちとニヒるのは容易いけれど、後藤田、枝野、仙谷、辻元といった方々には、ご退場いただき、自民、民主でちっとでもマシな方に勝ってもらう努力は、微力とはいえやらねばならないなと。あ、社民党と、あとできれば公明党には消滅していただく方向で。