大相撲大麻問題のこと
尿検査で大麻の陽性反応が出て日本相撲協会を解雇されたロシア出身の元力士、露鵬と白露山の兄弟が１２日、東京都中央区の自宅マンション近くの公園で、解雇後初めて記者会見した。大麻吸引をあらためて全面否定し、法廷闘争を含めて協会に解雇の撤回を求めていく意向を示した。
露鵬と白露山は「解雇を認めない。検査結果を認めない。大麻を吸っていません。最後まで一生懸命、戦うので私たちを信じてください」と述べた。再発防止検討委の親方に６月のロサンゼルス巡業で大麻を吸ったことを認めた−と報じられた点についても「認めていない。そういう話はしていない」と否定した。
◎quote a sentence from：MSN産経ニュース | 解雇撤回を求める 露鵬と白露山
大麻問題だけど、解雇された三人の元力士が相撲協会を訴えるという変な流れになっている。
あんなもんどうみてもクロだろう、としか思えないし、日本では違法行為なんだから解雇当然だとなるんだけど、三人のあの強気はなんなのかな、とも思うわけで。
一部で言われているように彼らが協会の痛い泣き所を握ってるのかもしれないし、あるいは他にも「クロ」の力士がいることを知ってるとかそういうことかもしれない。件の弁護士（その筋ではアレな人物として有名らしいが）もみずから露鵬・白露山に売り込んだというから負けるつもりはない、解雇撤回はともかくなんらかの成果は得られると踏んでいるってことだろう。
露鵬の弁護人である塩谷安男弁護士は「検査方法に問題がある」「すり替えられている可能性がある」と主張し、検査の無効性を訴えている。
これに対し、パワーリフティング経験者（ベンチプレス種目では99年に世界2位）でドーピング検査経験者のお笑い芸人・なべやかん（37）が異議を唱えている。
（……中略……）「俺もパワーリフティング試合後にドーピング検査やったことあるんだよね。あれって全部自分でやるんだよ。人が触るとインチキされる可能性があるから。だから、検査経験のある人が聞くと笑っちゃう言い訳なんだよね」
◎quote a sentence from：日刊アメーバニュース | なべやかん 露鵬弁護士の「検査方法に問題」に異議
なべやかん、ひさしぶりに名前見たなw
尿献体のすり替えってのは、「クロ」を「シロ」に変えるためにやるもんで、だから「シロ」を「クロ」にする陰謀があったとは思えない。だから「検査方法に問題」というのが突破口になるってことだろう。
◎ref.財団法人日本アンチ・ドーピング機構 | ドーピング検査手順
尿意をもよおしたら、検体作成室に移動し3つ以上の未開封採尿カップのなかから競技者自身が自由に１つ選択します。選択した採尿カップの封が破られていたり、カップ自体が破損していないかなど確認をしましょう。
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競技者と同性のドーピングコントロールオフィサー（DCO）の監視のもとで尿検体を採取します。監視の妨げになるズボン等は膝の下まで下げ、長い上着は脱ぎ、採尿の行程がDCOの視野に入るようにします。
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ドーピング検査全体を通してなにかコメントがあればコメント欄に記入します。氏名、性別等の個人情報、サンプルキットのコード番号及びその他の内容に間違いがないことを確認し公式記録書にサインします。
（一部を抜粋）
うーむ、これは大変だwお互いに。このいわゆる国際反ドーピング機構の「WADA基準」に比べると今回相撲協会が行ったのはかなりいいかげんな手順に見える。
開封済みの名前入りの紙コップを手渡しされ、簡易検査後に陽性であることを親方に詰問され、A検体の結果発表はNHKテレビのテロップと同時に知ったというありえない状況（……中略……）この採取方法でOKなら、オリンピックもこの採取方法に変更することを経費削減のためにWADAに提案します。笑 その前に、化学実験の方法論として、ありえないです。そこが理解できなければ、説明しても無駄。
◎quote a sentence from：サッカー評 by ぷりりん | 副流煙？吸引？数値でわかる？大相撲・大麻事件
その後、A検体を国際基準の検査機関が「クロ」認定したとしても、ここまで手続きに問題があると、いざ裁判となれば争う余地は十分ありそうだ。それだけじゃない。相撲協会もいずれこのWADA基準を導入するそうだが、これ自体、あやしい可能性があるらしい。
自転車ロードレースのツール・ド・フランスで7連覇を飾るなど輝かしい成績を残して現役を引退したディスカバリーチャンネルのランス・アームストロング（米国）は、その驚異的な成績からかねてよりドーピング疑惑の対象になっていたが、優勝した1999年の第86回ツール・ド・フランスに関してのドーピング違反の疑惑がオランダの調査機関によって晴らされ、また同調査機関は反ドーピング当局に対してアームストロングに関する今回の不祥事を非難している
◎quote a sentence from：AFPBB News | ランス・アームストロング ドーピング疑惑が晴れる - オランダ
国際反ドーピング機構が「クロ」としたものが、第三者機関の再検査で「シロ」と証明されたケースが現にあるわけだ。
基準そのものの不備もそうだし、誤った基準の運用が行われる可能性もある。もちろん100パーセント絶対の検査もありえないだろうから、常に検証し、少なくとも基準の統一ははかっていくべきなんだろうな。
