テラビシアにかける橋(ネタバレあり)

テラビシアにかける橋 [DVD]

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 ディズニー制作だから、子供むけ作品のようで、実は大人が観るべき映画かも。夢(=空想であり魔法)をもちつつ現実とも折り合わねばならんよね。ってことかな。
 本来なら、この映画を観て泣いてたのかもしれない。どうも、うつ状態にあると、感情の起伏というものがなくなるらしい。哀しいという感情も覚えにくければ、腹が立つこともほとんどない(以前は周囲の人間から「瞬間湯沸かし器」と言われてた)。これはネタバレだけど、ああこのヒロインの女の子はもう死んでしまうパターンだなぁ(伏線はたくさん張られているのでわかりやすいけどね)と結構冷静に考えてたりする。


 ま、主人公の少年は、最後には彼女の死を受け入れるわけだが、それは同時に少年のなかで彼女がずっと生き続けるということでもある。現実を受け入れるイコール夢や空想との決別ではなく、夢というか魔法は解けること無く受け継がれる。おそらく絵の才能があるらしい少年は、彼の魔法の世界を現実の世界で表現していくのだろうし、橋は幻想と現実をつなぐメタファーだね。