今日のぽすれん


 うーん、サム・ライミ清水崇を招いてつくった映画なので期待したんだけど、なんかフツーのホラー映画だな、という印象。いや、じゅうぶん怖いし、面白いんだけどね(あの真木よう子をあんな風に破壊するとはw)。
 でも「リング」を初めて観たときほどの衝撃を受ける事は、もうないんだろうな。



 面白い! 前作(監督のロブ・ゾンビは続編じゃないと言ってたが)は、佳作ではあるものの「悪魔のいけにえ」とかの猟奇殺人モノというジャンルムービーの域を脱してなかった。でも本作は、ホラー映画の道具立てを使った良質のクライムサスペンスとでもいうか、すごくハードボイルドな作品に仕上がっている。
 主人公たちは、やってることだけ並べ立てれば、サイテーのサイコ野郎共だが、警察に追われる彼らをつい応援してしまう自分がいる。ちょうどペキンパーの「ワイルド・バンチ」や「ゲッタウェイ」みたいに、冷酷な(そのうえ超お下品w)はずの犯罪者たちがすごく魅力的なのだ。追いかける側("保安官"ってのがまた(・∀・)イイ!! )が、有能だがある意味狂っていて、法律無視で無茶苦茶やるカウボーイ野郎なところもペキンパー的だ。
 ロブ・ゾンビは最新作がもう公開されてるはずなので、これは観なくちゃならんな。


ディレクターズカット ワイルドバンチ 特別版 [DVD]

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