「失われた10年」が作家にあたえた影響

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

 これ映画化したら凄いだろうな。国内資本じゃぜったい無理だろうけど。
 それにしてもこの作品、もし「失われた10年」が無ければ、生まれなかったかもしれない。政治ポジション的にも経済学的にも突っ込みたいところはある。ここ何年か、ハルマゲドン系のマンガが多いのも、十数年にわたる経済の低迷、若年層を中心とした閉塞感が与えた影響は否定できないと思う。そういう終末思想的なものには、まるっきり賛成できないんだけど、それでも本作は傑作と言わざるを得ない。