戦争行くと、マジ痛いし、死ぬよ
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2007/12/07
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日米両軍問わず、「国」に殉じようとする者、家族のために生きて帰ろうとする者、あるいは家族のためにこそ戦おうとする者、そして銃後も、とかをフラッシュバックを多用しながら、淡々と?(としか思えなかった。もちろん、銃・爆撃など戦闘シーンは大迫力、ていうか痛い…人体ひきちぎりまくり。スピルバーグが噛むとこうなるのか)描いていく。たとえば、渡辺謙演ずる栗林忠道が「天皇陛下、万歳」と三唱するときの複雑極まる表情が象徴していたように思うのだが、反戦でもなければもちろん「賛戦」ですらない、イデオロギー色は徹底排除。『戦争行くと死ぬよ』って感じ。当たり前なんだが。
劇中「己が正しいと信ずる道をゆけ、それが正義だ」みたいな台詞があるが、これが観る者に対して突きつけられる問い?ではないか。おのおのの兵士たちは、己の信ずるところに従い、ある者は突撃し、またある者は自決したり、あるいは投降したり、戦いぬこうとしたりする。どの道をとろうが正解という事はない、玉砕したつもりが、どういう訳か助かる奴がいれば、投降し捕虜になりながら撃ち殺されたりする奴もいる。理不尽にも。
今更かもだが収穫だったのは、二宮和也(かずなり、と読む事を初めて知った)の演技。かなり驚き。すごすぎ。ジャニーズなのに、という先入観とのギャップもあるのかもしれないが……。