ドラマと同じ人がCMに出てくるとなんか興ざめなんですけど

 さいきん多いよね。テレビのドラマを観ていて、途中CMになって、するとドラマの登場人物がまたそこに出てくるという……。
 ちょっと前になるけど「働きマン」の菅野美穂。以前はほんわか系というか、癒し系というか、そんなイメージだったが、「働きマン」では、「デキる女」キャラにイメチェン成功。メイクの仕方も目がつり上がった感じにして、しゃべり方もキツめに(若干「デレ」も混じってたが)変えてて、ほほう、と思ったもんだった。
 ところが、デキる女と思って観ていると、CMが「チオビタドリンク」で、元のほんわか系キャラの菅野美穂が「ちお」、「びた」とかやってるもんだから、一発で興ざめですよ。



働きマン」エンディング。デキる女系菅野美穂



チオビタドリンク」CM。ほんわか系菅野美穂


 休職して、ヒッキー状態になった最近は、以前よりテレビを見るようになったが、すると、こういう「ドラマ本編とCMと同じメンツがでてくる」パターンが明らかに急増していることに気づいた。
 これは、テレビの側が、広告主側にそういう営業をしているとしか思えない。「今度のウチのドラマに御社のイメージキャラの◯◯さんが〜」なんて感じで、CM枠を売ろうとしてるんじゃないのか。ゲスト出演者のCMとかをスポットで入れるとかもやってたりして。

 近年、視聴率の低下で広告が入りにくくなっているらしいが、ごく最近にかぎれば、消費者金融のCMが激減したのが大きいんだろうな。もちろん、CMスポンサーとの「大人の事情」でドラマのキャスティングなりが影響受けたりなんてことは、昔からあったんだろうし、いちいち目くじらたてるようなことじゃないとは思う。
 でも、「働きマン」の菅野美穂なんかは、せっかくイメチェンしたのにタレント本人にマイナスになってる悪寒だし(「チオビタ」のCMは、最近リニューアルして、吊り目バージョンの菅野美穂になってるけど)、極端なものだと、当のドラマの登場人物が、3人4人と、次から次CMに出てくるケースもあった(「働きマン」は、菅野と吉瀬美智子ニベアのCMの2件だけだったと思う)。

 たしかに、スポンサーにしてみれば、自社商品の潜在顧客への認知度・好感度の良いタレント故にCMに使うのだろうから、そのタレントの出演ドラマにCMをうつメリットはあるかもしれない。テレビ局としても、広告を穫るために使えるものは何でも使うのは、至極当たり前ではあるんだけど、それで視聴者をしらけさせてしまっては、さらに視聴率が落ちて悪循環に陥るんじゃないの。

 ま、報道番組のヒドさに比べたら大したことじゃないけどね。