No pain,No gain.

TBSテレビ「天才ダンサー熊川哲也ケガからの奇跡の復活」
 2007年5月。世界の頂点を極めた孤高のバレエダンサーを襲ったかつてないアクシデント。日本中の注目を集めて華やかに開幕した新プロダクション『海賊』全国ツアー初盤、札幌公演での本番中、それはあまりにも突然訪れた・・・。
 右膝前十字靭帯断裂という25年のバレエ人生における最大の怪我、初めての舞台途中降板、ダンサー生命を賭けた靭帯再建術と過酷なリハビリの日々・・・・その一方で芸術監督として絶え間なく力を注ぎ続けるKバレエカンパニーの公演活動、自らの演出・振付による新作バレエ『ベートーヴェン第九』への挑戦、・・・・・・そして復活。
 このドキュメンタリーはバレエダンサー熊川哲也が舞台に復帰するまでの10ヶ月間に完全密着した最も克明な記録である。

 うぁぁぁぁああああ、見逃したぁあ! ラスト10分しか見られなかった。昨年、ケガで降板した『海賊』を観に行って悔しい思いをしたのに( TAT )。復帰するということは知っていたんだが……。つかTBS、午後3時からって何だよ。せめて深夜とかにしろよ。でもよく考えたら、深夜もそうとう遅くでないと90分の枠なんてそもそも無いのか……_| ̄|○
 で、みごと復活を遂げた熊川が最後に吐いた科白が、


「No pain,No gain.(痛みなくして、得る物なし)」。


バレエダンサーみたいな、ストイックにおのれを鍛える人種が言うからこそ、この言葉は含蓄がある。
 なぜそんなことを書くかというと、ちょっと前に、


構造改革なくして、成長なし」


と、英訳したらまったく同じことを言っていた某総理大臣がいたなぁ、と。もちろん熊川とは違って、こっちは言った本人が痛いわけではなく、言われた国民のほうがデフレ不況の激痛を被ったわけだ。
 両者は似て非なるもので、その間には超えるに超えられない壁があるはずなのだが、世の"構造改革マンセー&シバキ主義者"どもは、「やっぱり人間、苦労しないといけないよね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(ニートは努力が足りない)。」とか、「景気を良くしてしまうと、改革が進まないよね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(ゾンビ企業逝って良し)。」とか言うんだろな。(*´・д・)(・д・`*)エー