マックのコーヒーなぜ美味い

買いたいコーヒーNo.1に選ばれたマクドナルドのコーヒー(GIGAZINE)
マクドナルド(以下、M):グアテマラ、コロンビア、ブラジル、エチオピアの4つの産地のものを使っており、豆はアラビカ種100%です。それぞれ産地で異なった基準によって等級が分かれているのですが、どれもその国の基準で上級のものを使用しています。
(中略)
M:挽きたての豆を工場で窒素充填し、パッキングされたものが店に納入されています。あとはそれぞれのお店にコーヒーを抽出するマシンがあるので、店でドリップするという形ですね。

 オリコンで美味いコーヒーナンバ−1に選ばれた、マックのプレミアムローストだが、初めてニュースを聞いたときは、「値段の割には」って意味だろ、と思っていた。
 上記インタビューを読んで、へぇ結構コストかかってるんだね、と思った。特別良い豆を使わなくても、「挽いた後の管理をしっかりすること」とか、「店で出す直前に抽出すること」の方が、「美味しいコーヒーを入れる条件」としては大きい。
 この点、「一定時間が過ぎたら廃棄」という定跡をここでも守っているとしたら、マックってのはコーヒーにとって理想的な環境かもしれない。「抽出後、早く客に出す」ことにかけては、スタバなどがマックに対抗するのは難しかろう。
 よく言われるようにスタバの長所である高級感や、ゆったりした座席も含めた贅沢な体験ってやつは、「飽き」からは逃れられないし、真似するのも簡単だ。スタバっぽい似たような業態の店がたくさんできて何年か過ぎ、そろそろブランドイメージの後光も薄れてきたなあという感じはあった。ちょっと前みたいに、スタバにいくと行列ってことは近頃なくなった。そんな状況で、「味+ロジスティクス+店内オペレーション」という(美味いコーヒーをいれる基本条件を考えれば当然こうなる)ルールで戦えば、マックが勝つのはある意味当然なのかもしれない。
 ま、これはあくまで「評判」の善し悪しで、企業として成功してるか否かとは別問題かもしれないけど。