どんな会社でも儲からなきゃ簡単にブラック化していく

仕事のことをふり返るのがこのブログを始めた理由の一つだったのに、ずうっと放置されてきている。
結局最後は鬱で潰れるわけなんだけど、じゃあなぜそうなったのかってことをふり返るのにやっぱりある程度の時間をおくことは必要だったな、と。なんでかっていうと、単に思い出すのがつらいってことと別に、そういうのって恨み言全開になってもマズいし、もっとマズいのは変にカッコつけてしまうことで、うまくその両極端の感情をバランスできるようになるための時間ってこと。
会社辞めた翌年の正月のことなんだけど、元上司から年賀状がきて「いろいろすまなかったね」みたいなことが書いてあるんだ。実際よく書いてくれたとは思うんだけどね。で、ぼくはそれに「本当にお世話になりました」と明らかに無理して(カッコつけて)返したんだよね。いや世話になったのは本当なんだけど、そういうのってやっぱダメかな、と思ったんですよ。わけわからんかな。


ぼくの居た会社は日本に無数にある中堅?出版社のひとつだった。ぼくが入社したのは90年代で、当時すでに出版不況が叫ばれていたけれどその会社はなかなか業績もよく*1、社内の雰囲気も家族的ななかなかいい会社だったと今でも思う。でも一方で、ぼくはその会社に潰されたという面もあるから複雑である。
入社した当時は、10年後に精神をやられて辞めることになるとは思ってもみなかった、と書いて、いやそうでもないかと思い直した。最初の2年くらいは会社がいやで仕方なかった時期もあったな、と。

ぼくは人付き合いが苦手というか、人見知りするというか、打ち解けるのに時間がかかるというか……ま、非コミュでいい。友だちも少ないしね。たとえ社内がみんな仲良かったとしても、そこにとけ込むのに時間がかかるわけだ。
しかも内勤だったんだよね、最初は。絶対営業だろうと思ってたのに。内勤でしばらく基礎を鍛えてから外に出すってやつ。じっさい男性社員で、ぼくが入るのと入れ替わりに外回りに配転になった先輩いたし。
で、その内勤業務に慣れるのにほんとに苦労した。特に伝票発行系。いまでも伝票みるだけで背中がかゆくなってくるくらい嫌いだった。なんでおれが伝票打ち出すとずれるんだよorzみたいな。本当におれって向いてないんじゃないかって思った。


人間関係も、まわりが女性ばっか*2だったから時間かけてとけ込んだにしても苦労した。上司も女性*3。ひとりひとりは基本的にいい人なんだよ、いや本当に。
でもなんとなーく男ひとりで孤立して、しかも業務に慣れるのに手間取ったのもあって「彼はちょっとできないよね〜困ったね〜」みたいな冷たい半分生温い半分な微妙な視線で見られた。ただその程度ですんだ、ともいえて、もし当時会社の業績がいまいちだったら「アイツ使えねー」と断罪されてたろうし、業績がもっと本格的にヤバかったら「もう来んな!辞めちまえ!氏ね!」になってた可能性もあったと思う。



続く?

*1:まあだからこそ新卒をとる余裕があったんだけどね

*2:出版社は一般にそうだけどそこも女性社員の比率が高く、内勤となるとさらにその率は上昇したので余計にね。

*3:これはありがたかったのかな? あるていど年がいってから女性の上司の下に置かれるとツラいというけど、おかげで多分ぼくは抵抗ないというか、普通だから。